Canadian North and Aurora Borealis 
                  
                 極北カナダとオーロラ [No006/2004.02.22] | 
                
                                           
       
            
                                      
                                                                 
                                                                 
                                          
      
             
               
                 村にカモメが帰ってきた。 
杉やトウヒの梢では、ハクトウワシが悲しそうな泣き声をあげている。 
春が近いのだ。 
             
毎年3月になるとナス河には沢山の動物がやってくる。 
まずイワシが産卵の場所を求めて大群で押し寄せる。 この辺りではもう塩分が少なすぎるのか、地形が悪いのか産卵をせずに2週間ほどでいなくなる。  
これと入れ替わりに蝋燭魚(ウリカン、Oolichan、Eulichan)がやってくる。 この蝋燭魚とは、太平洋岸の先住民にとって春の訪れを報せる枕詞のようなものだ。 その昔、海の荒れる冬に海の幸を採取することは難しく、春から秋に燻製にした鮭などを食べていた。 冬の間にヘラジカなどの狩猟が出来ないこともあり、すると食料が足りなくなり皆ひもじい事となったそうである。 それでも3月になると必ずこの蝋燭魚があらわれ、それを追いアザラシやトド、シャチなどが顔を見せる。 数万頭のカモメも雲のように空を埋め尽くして飛んでいく。 
             
            
            
            r蝋燭魚発酵用貯蔵場所 
             
             
このシシャモ程の魚が蝋燭魚と呼ばれる所以は、燻製にしたこのウリカンに火をつけると蝋燭のように燃えることから付けられたものである。 杉の葉が敷き詰められた貯蔵場所(上の写真)で7日間発酵させた後に、杉で作られた大なべで3日間煮込み、上澄の金色をした油を絞り出す。 栄養分たっぷりの油はウリカン・グリースと呼ばれ、貴重品として昔から内陸の先住民と交易されていた。 
             
この時期になると、オーロラもまた活発になるようである。 
過去の磁気嵐の統計を見ると、真冬よりも3月、そして9、10、11月の方がより多く大小の磁気嵐があらわれていることが分かる。 NASAの記事より。 確かにこの数年、3、9、10、11月には赤い色のオーロラを撮影していることに気づく。 イエローナイフのような「オーロラ帯」に位置する場所では綺麗なオーロラがいつでも出ているのであるが、それより南に位置する場所では大きな磁気嵐が無いとオーロラは現れない。 
             
先月のイエローナイフで見たオーロラを最後に、もう1ヶ月も見ていないので来月が楽しみである。 
さて、次号では新たなオーロラが紹介できるであろうか。 
             
            
            
             2002年3月1日 イエローナイフ 
             
 
            
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                 WebsiteにPR用の動画クリップを掲載しました。 動画の部分は今年1月にイエローナイフで撮影したものです。 既に公開済みのGIFムービーよりも細部までの動きや色が鮮明にご覧になれます。 
             
鑑賞にはアップル社の "Quick Time Player" が必要です。 ウィンドウズ用ソフトの無料ダウンロードはこちらからどうぞ。 
             
7,601KBとサイズが大きいため、ダイアルアップでの鑑賞にはかなり時間がかかりますので、早いインターネット接続をお薦めします。 
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