先週のHaida Gwaii (クイーン・シャーロット諸島)への旅では幸運にも好天に恵まれた。 14年前に訪れた時、海は嵐のために時化ており、小型船を出すことができず北島のグラハム島しか見て回ることが出来なかった。
今回は地元の人間が驚くほど気温も上がり、その上に海は凪ぎと言う、滅多に無い絶好の条件が3日間も続いた。 この間ゾディアックという、ゴム製22.5フィート(7m弱)のボートで全行程230海里(426km)を航行し、船上に13時間も居たことになる。 この付近で見ることの出来る海洋動物を探しながら船は進められた。
Seals
付近には主にアザラシ、トド、シャチ、イルカ、ミンククジラ、ザトウクジラなどが生息する。 時期により見られる動物は異なるのだが、今回は我々のガイドが「10年で一、二を争う出来だ」というほどの成果であった。
Steller Sealions
数頭のイルカが我々のボートに近づいてきた後すぐ、驚いたことに5〜600頭のイルカがボートの周りを跳ね回りはじめた。 彼らも遊び相手が出来て嬉しかったのか、1時間ほどの時間をすごした。
Pacific White-Sided Dolphins
またザトウクジラのブリーチング(海面上に跳び上がる行為)も見られ、15頭程の群れに囲まれたときにはみな「凄い」としか言えなくなっていた。 1頭がボートの周りを旋回し、直ぐ脇で頭を上げて我々を観察しはじめた。 そして15mにもなるこの鯨が急にボートの下に潜り、頭が右舷に現れたとき、尾はまだ左舷にあるという状態になる。 これはほんの瞬間であったのだろうが、驚愕と恐怖でとても長いことのように思われた。
Humpback Whale