4年間住んだキンコーラスの村から、ニュー・アイアンチに引越した。 この小さな町はナス河河口の上流70km程に位置し、内陸性気候のため夏は暑く冬は寒いという。 ニュー・アイアンチはニスカ族自治政府の中心地であり、カナダ全土に6千人居るニスカ族のうち1千数百人が住んでいる。
引越しの荷解きを夜半過ぎまでしていると、外から半月の光が射し込んだ。 手を休めて外を見ると、なんとピンクのオーロラが乱舞しているではないか。 引越しが忙しく、いつものようにオーロラの情報を調べなかったのがまずかったらしい。 慌てて撮影の準備に取掛るが一番の状態を逃してしまった。
家の裏にある林を通してオーロラが揺れる
直ぐそばにニスカ族自治政府の立派な建物があるので急いで走る。 その間にもオーロラはどんどん弱くなってしまった。
防犯灯がかなり明るい
1時間ほど粘るが、西から雲がやってきてしまった。 月の周りに薄雲がかかり、ハロ(暈、光の輪)が現れた。
オーロラとハロの饗宴
これからは町の周辺にある溶岩帯や、急峻な山の氷河などと一緒にオーロラを撮っていこうと思う。