4月とはいえこの2週間は強い風が吹き荒れ気温も5度以下と寒く、ハンノキや
ネコヤナギの木々はつぼみをやっとつけ始めた。 夏時間のためもあるが太陽は8時まで沈まず、日差しは強い。 4月1日には5cmの降雪があったが日中太
陽の当たらないところに雪は少し残っているだけで、低木に囲まれた森では風も届かず日中暖められた地面からの熱でぽかぽかと暖かい。
冬の間は安心してジョギングや散歩をしていたものだが、クマが目覚めるこの時期はやはり緊張するものである。 片手にクマよけのスプレー缶を握りながらの
ジョギングとは、リレーのバトンを握っているようで恥ずかしい。 土地の人は森の中に散歩しに入らないので(そもそも散歩をしない)見られるわけは無いの
だが...
街での買い物の帰り藪の中で黒い物体が動いたような気がした。 車を止めじっ
としていると獣道からクロクマが現れた。 あまり痩せておらず健康そうであった。 まだ目覚めたばかりで人に慣れていないのか、30秒もしないうちに森の
中に逃げてしまった。