前回ミクシーの事を書いたのだが、まだよく使い方を知らなかったため、リンク
から誰でも見にいけると思っていた。しかし、読者よりミクシーの会員になっていないと見ることはできないと言うアドバイスを頂いた。
考えてみればもっともな話なのだが、入会無料なのでブログのように考えていたらしい。
と言うことで、ミクシーに載せた近況のフォトアルバムはこちらの日本語リンクから見られる
ようにしました。
各フォトアルバムへのコメントはmixiのこちらから見ることができます。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2954565
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今年もユーコン準州では明後日6/28より毎年恒例のカヌー・カヤック・レースが開催される。
世界最長の河下りレース「Yukon River Quest」である。
http://www.yukonriverquest.com/
もともと「Yukon
Quest」というレースは犬ぞりレースであり、ユーコン準州のホワイトホースからアラスカ州のフェアバンクスまでを走る過酷な冬季のレースであり、今で
も毎年出発地を交互交代して行われている。
この広大なレースの夏版を、前世紀始めの「金鉱時代」のルートに沿って始めたのが1997年のことである。最初の2年間はアラスカの船舶基地スキャグウェ
イから急勾配の山(チルクート・トレイル)を走って登り、昔の人々がしてきたようにユーコン河上流からはカヌーを使って終点のドーソン・シティーまで行く
という過酷なレースであった。
しかし、あまりにも過酷過ぎてレースにならないということとなり、1999年からはユーコン河を、ホワイトホースからドーソン・シティーまで漕いで下ると
いう740kmの工程に変更された。
ということで、私も漕いで下るだけなら何とかなるかと思いつき、2001年に新たにできたソロ・カヤックの部にエントリーしてみた。740kmを100時
間以内に漕ぎきればレースを終了したという記録になるそうなので、時速10kmで流れているユーコン河なら漂うだけでも74時間で終わるだろうという、簡
単な計算から楽観はしていたのである。
まだユーコンに住む前のことで、情報も乏しくなるようになれといった感じではあった。(いろいろ世話してくれた皆さんありがとう!) この経験が元に翌年
ホワイトホースに越したのではあるが...
とはいえ、途中にレイク・ラバージという巨大な動きの無い湖もあり、2箇所のチェックポイントではそれぞれ2時間、4時間の休憩を取らねばならないため、
85時間くらいで完漕できればと計算した。
普段フォールディングのシーカヤックで海を漕いでいるため、大河ユーコンであれば少しぐらい居眠りしても平気だろうと、レース用ではなくこのシーカヤック
を使うことにした。
またそれぞれのレー
サーはチェックポイントで補給、食事、補修をサポーターによって行うことができるのであるが、そんな余裕の無い私は、全工程の水と食料を積まねばならず、
とても重い思いをした。(笑)
完漕できれば良いと思っていたので、カヤックの前方にはカメラを設置して周りのレーサーの状況などを撮影しながら漕いだ。使用したシーカヤックはレース用
カヤックよりも30cmも幅がありとても遅かったのだが、チェックポイント以外は2度しか上陸しなかったため78時間強で終えることができた。途中何度居
眠りして岸にぶつかったり、後ろ向きに流れていたことだろう。最後の100kmは自棄になって大声で眠いのを我慢して歌をうたい続け、(半日に一度くらい
しか会わない)他の川旅の人に笑われた。
ソロ・カヤックの部ができたばかりということで出場者も少なく、US$500の賞金まで貰ってしまい大満足であった。
http://www.yukonriverquest.com/2001/2001Results.pdf
しかし二人乗りのカヌーやカヤックの早いこと。
昨年のレースでは740kmをなんと42時間51分という新記録、2日未満で終えているのである。
通常このコースは世界中の川旅の人たちが3週間かけて楽しく過ごす、とても良い工程なのだが...
昨年は日本からソロ・カヤックで出場したいという方が連絡をしてきた。過去のデータや注意点を伝え彼も無事75時間45分で完漕した。
http://www.yukonriverquest.com/results05.htm#solo
皆さんも来年はいかがですか?
出発準備完了
レイク・ラバージ入り口地点付近
フータリンカ前のUSベンド付近の真夜中
ファイブ・フィンガー・ラピッズ
寒いためPFDの上に着込んで居眠り
ドーソン・シティー到着
2006年6月26日
ニュー・アイアンチより
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