オカナガン地方には紅鮭が北米でもっとも多く遡上してくる川、アダムス・リバーがあります。ランビーから150km程なので10月初旬に偵察へ行きました。
(今年のピークは中旬だろうとのことでした。)
プラットフォームから紅鮭をみる親子
昨年2006年が紅鮭の当
たり年で川全てが真っ赤に染まったそうです。紅鮭が生まれてから海に出て、また同じ場所に戻ってくる期間が4年なので、4年ごとにこの当たり年があり
Dominant Run Yearと呼ばれます。今年はSubdominant Run
Yearというまあまあの状態だったらしく、それでも沢山の鮭が集っていました。
淀みなどに集まるのは何でだろう?
河口から400kmも泳いで来たので一休みだろうか。
Dominant Run
Yearには大勢の観客がやってくるので、とても小さな川の岸辺は人のほうが多いのでは、というくらい混雑するそうです。パーキングに入れるまでに2時間
以上かかることまであるそうで、カナダではそんな状況になることはとても珍しいです。今年は入場制限もなくゆっくりと楽しめました。驚いたのはこの川でフ
ライ・フィッシングをしている人たちがいたことです。
わざわざ観光客が沢山いるところで釣しなくてもいいのに、見せびらかしている
のだろうか。
場内を案内しているレンジャーさんに聞くと、いまこの時期はトラウトの解禁時期でキャッチ・アンド・リリースが認められているとここと。確かに鮭は川を遡
上始めると食べ物を捕らないので間違って鮭をキャッチする心配は無いようです。
客も少なく余程暇だったらしくいろいろなことを話し込んでしまった。
紅鮭は海にいる頃は銀色の美しい体をしており、太平洋にいる5種類の鮭の中で
も一番の美味として知れれています。川を遡上始めると自身の脂肪だけをたよりに泳ぎ続けるためか、体の色が変りオスは背中が盛り上がり、鼻っ柱が曲がりま
す。他の鮭は黒くなったり、ピンクと緑の斑になったりと紅鮭ほど変色すのも不思議ですね。
オス
コンパクトデジカメを水中ハウジングにいれ、川に手を入れて撮ってみました。
メス
このような浅瀬で産卵するとのこと、紅鮭はここよりもっと川底の石が小さい場
所を好むとか。
次回は2010年がDominant Run Yearにあたるので、それまでに温暖化や乱獲による影響が無いと良いですね。詳細はThe Adams
River Salmon Societyのサイトより。
http://www.salmonsociety.com/
2007年10月19日
ランビーより