野生動物
(No034)の続きです。
             
             
7月だというに山の上には雪が盛大に残っていた。サーモン氷河に続く道は通常7月1日にオープンするのだが、付近での鉱山活動が活発になってきたためBC
州が道を拡張して馴らしたためすでに2週間前から開いていたらしい。知っていれば早く来ていたのにと悔やむ。
             
             
サーモン氷河を見下ろす峠辺りは年間10mほどの降雪があるという。道の脇には3mを越す雪がまだ残っている場所があった。
             
             
機材を背負って3脚を杖代わりに山の斜面をお花畑を目指して登る。あまりにも雪が多く、機材が重いので足をとられてなかなか進めない。目に入って
くるのは真っ青な空、ガレ場の岩石、雪雪雪のみ。西側を向いている斜面のところどころにお花畑があり、蚊と格闘しながら撮影する。なんで蚊はレンズが好き
なのか分からないのだが、シャッターを開けるときには帽子でレンズ部分に風を送る。自分が刺されるのは無視である。
             
             
氷河が流れるとき岩床を擦り取り、その粉末が原因で氷や湖は真っ青に見える。太陽を後ろにして見る氷山は何とも現しがたい。小さな氷を手に取ると
ぱちぱちと音が鳴っている。数万年前の空気が氷から放たれている音だ。高圧縮されているためか、口に含んでもなかなか融けない。オンザロックにして飲んだ
ら格別だろうなあ。
             
             
月が氷河に落ちるところを撮影するのが今回第一の目的だったのだが、毎日快晴だったのに月が落ちるときだけ霞んだり雲が出てしまい失敗に終った。
             
             
            
            スズキの日本名エスクードの後ろに荷物台を取り付けてあ
る。 
小さくても立派な4駆、中が狭いのが難点だが一番安心できる車である。
            
            
              
             
            お花畑からのサーモン氷河。 
この氷河はカナダで5番目に大きく、車で簡単に見にいけてしまう。
             
             
             
            
            氷河先端部のクレバスに溜まる青い水。
             
             
             
            
            氷河街道にあるベアー氷河の先端部。 
             
            運がよければ氷が崩れ落ちるところも見られるだろう。
             
             
             
            
            サーモン氷河道路の道の終わりにあるベレンドン氷河。 
氷河湖がすでに融けており小さな氷山が流れ落ちていた。
             
             
             
            
            ベレンドン氷河の夕焼け。月がちょうど落ちたころ。(泣)
             
             
             
            
            サーモン氷河の峠でキャンプ。 
氷河からの強風を車で避けないとテントは飛ばされる危険が...
             
             
             
            
            月がまだ昇っている日中。カメラ固定、5重露光。 
それぞれ4分、3分、2分、1分の間隔でどれだけ動くか分かるだろうか。 
400mmレンズ使用。
             
             
             
            
            月が落ちる10数分前。カメラ固定、5重露光。 
それぞれ2分づつの間隔で露光。右下に落ちていくのが良く分かる。 
             
             
            http://mixi.jp/view_album.pl?id=562427 
             
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