高 坂雄一 / 近況フォトアルバム
[No043/2006年9月10日、グリズリーと紅鮭]
今週末の サーモン氷河も雨、雨、雨であった。いつもオーロラを待つ峠では時には数メートル先が見えなくなるほどの霧になったり、氷河からの吹き降ろしの強風。
早々に諦めて下山、フィッシュ・クリークにグリズリーを見に行く。今年の夏は鮭の遡上が豊富でこのクリーク以外の川も沢山の鮭が上ってきたとのこ と。ということはクマはこのクリークに集まらなくても良かったので、出張せずに自分の縄張りで充分だったようだ。がクマを見に行くものには残念なことと なった。最近は余り見かけられないそうである。
雨も止まないのでスチュワートの町営キャンプ場に行ってみた。しかしテントでキャンプしているものはおらず、みなキャンピングカーである。テント 専用のサイトは上に木がなく、芝生には水溜りができている。電気コンセントがあるキャンピングカー用のサイトには木が覆い茂っており水はけも良い。これは サイトを逆にするべきではないのだろうか? 今回見たキャンピングカーで一番大きかったのは、50人乗りの巨大な観光バスを改造した物で、後ろにはなんと ハマーを引っ張っていた。
シーズンも終わりということで家族で来ていたので雨の中テントだとすることがなくなってしまうので、他のキャンプ場に行く事に...
スチュワートの町から氷河街道を東に60km、メジアディン・レイク州立公園に綺麗なキャンプ場があり、そこには雨のときに食事を作れるように大 きな屋根付きの施設がある。管理人とは以前からの知り合いで、雨の際にはその施設にテントを張ってもいいと言われていたのを思い出したのだ。
シーズンも終わりに近いためテントで宿泊しているものはいない。で、我々はその施設を貸切で使うことができた。
雨天用施設
夕食をとっていると管理人がグリズリーを見に行かないかと言うので着いていく。小さなクリークなのだが紅鮭が川いっぱいに泳いでいた。ナス河の河 口、キンコーラスからこのクリークまで200km程であろうか、遡上を始めると餌を獲らなくなり、産卵の場所まで泳ぐ間は体の栄養を使い尽くし、肌が赤く なるのだという。
紅鮭のメス
紅鮭のオス
(メスに比べて体長も長く、頭は少しくぼんでおり、背中が盛り上がっている)
オスはメスの取り合いで激しくお互いに体当たりをしたり、鋭い歯で噛みあう
この川の一部だけでも100匹以上がひしめいている
鮭を獲りに来たグリズリー
周りにはクマが食い散らした鮭の残骸がいたるところにあり、カラスがついばんでいた。この残りの栄養が土に還り巨木ができるのである。
鮭の豊富な時期、クマは栄養分の多い頭と内臓、特にタマゴだけを食べる
クマが食べ、小動物が食べ、そして土壌の栄養になり無駄がない
紅鮭のオスとメスが産卵間近なのか、ダンスをするように戯れる。
GIF Animation
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