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Canadian North and Aurora Borealis

極北カナダとオーロラ [No019/2005.01.06]

あけましておめでとうござい ます。

4ヶ月続いた悪天候が昨年年末で終わり、太陽が顔を見せ始めた。
今まで雨、曇り、雪で比較的気温が暖かかったのだが、雲が無くなったために放射冷却の原理で急に零下10度から20度の日々になった。

例年10月からこの程度の気温になるらしいが、暖かい秋・冬は村人にとってはとてもラッキーだったようだ。 この寒さになって村の男たちはあわてて、暖房 のための薪を作っている。 いつものことながら、ひとは必要に迫られないと物事を始めないのだなあと思った。 とはいえ、自分も今年は木を切りに行ってい ないのである。 夏に引越しをした新たな家には暖炉が無い。 この寒さだとプロパンガスで家中を集中暖房すると、1ヶ月に数万円の暖房費がかかってしま う。 暖炉があれば数日木を切りに行けば冬を過ごせるというのに…

とはいえ、寒さは大歓迎である。
雲さえなければこの南(それでも北緯55度である)のニュー・アイアンチでもたまにオーロラが見られるのである。 正月明けの2日の早朝にも半月に照らさ れた、溶岩帯の上に緑の光が現れた。

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1月2日零時40分

今日からイエローナイフにて恒例の「オーロラ撮影ツアー」が始まる。
ちょうどいま、スバル(プレアデス星団)の右側にマックホルツ彗星が見えるはずなのでオーロラとの饗宴が楽しみである。

今の時期カナダの北部では日中でも太陽の出ている時間は極端に短い。 イエローナイフでは日の出が午前10時、日の入りが午後3時程度である。 ニュー・ アイアンチでも午前9時前、午後4時前くらいなので、7時間の間にサンライズとサンセットの写真が撮れてしまう。

日の出の直前の空は、群青色の空に漂う雲だけに太陽の日が当たり、真っ青な山の雪とピンクの雲のコントラストがとても美しい。

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1月5日午前8時43分 ニュー・アイアンチ宅バルコニーより

日が昇ると、山の頂からピンクに染まっていく。 この状態を「アルペン・グ ロー」と呼び、いくら寒くても目をそらすことは出来なくなる。

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午前9時10分

太陽の昇る反対側では高い山の頂から、このアルペン・グローが順番に始まる。  ピンク色に染まる山の下の部分(青色)は地球の陰である。

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午前9時12分

そしてこの7時間後に太陽は、北西方向の山に隠れてしまうのである。

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午後4時32分

明日からイエローナイフにて、「今夜のオーロラ」を始めますのでご期待ください。
昨年1月の記録はこちらからどうぞ。

2005年1月6日 バンクーバーより。

NEW! オーロラ撮影ツアーのお知らせ

2005年1月オーロラ撮影 ツアーの日程が決まりました。
作者はイエローナイフに1月6日から21日まで滞在します。

詳細は、こちらから。



オーロラ写真展覧のお知らせ


カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州最大の都市、バンクーバーにて、作者のオーロラ写真の展覧を行っています。 気軽に入れる、お洒落な居酒屋風レスト ランですので、当地にお越しの際には是非お立ち寄りください。

詳細は、こちらから。
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